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2015年度日本支部メンバー総会:米国バージニア州ラウドン郡の再生水とデータセンターの取り組み~環境プログラムが町おこしへと実を結ぶ~
ワシントンDC郊外バージニア州に位置するラウドン郡は、この5年間でデータセンターにおいて驚くべきデータセンター数にて成長を遂げた。この大成長に至った理由は、2つ有り、一つ目の理由は、東部の大都市圏のインターネットトラフィックの通信ジャンクションとして、インターネットのデータが米国内のどの地域よりこのラウドン郡を多く通過していることである。二つ目の理由は、プライベート電力会社の新規参入により、電力コストが低く信頼性があるため、当郡は、データセンターを設置する上で、大変魅力的な位置に有る。しかしこのデータセンター ビジネスの成長にラウドン郡水道局が深く関りがあったことは余り知られていない。ラウドン郡水道局は、広範囲に渡る再生水ファシリティ(BRWRF) を構築し、水の再利用プログラムを開始した。当プログラムの開始により、郡のほぼ全てのデータセンターは低コスト水の提供を受けて成長を実現することができたデータセンター 集中地域として今日知られている。ラウドン水道局は、経済的利益を顧客に提供し、自身のキャッシュフローを増やす一方で、ポトマック川とチェサピーク湾に対する厳しい米国環境庁(EPA)の環境規制の課題の解決策を見つけ出した。(注:ポトマック川水源には、排出出来る厳しい排水量規制が有る)この水の再生利用プログラム事例では、単なる経済的採算性の問題をどのように環境プログラムをソリューションとして使い成功に繋がったかを示す例である。