WP#62 - データセンターが環境に与える影響

11 December, 2014 | White Paper

編集者: Christophe Garnier, Schneider Electric 寄稿編集者: Billy McHallum, Equinix 寄稿者: Jay Dietrich, IBM Markus Stutz, Dell

ライフサイクルアセスメント(LCA)を実施し、製品が環境に与える影響を究明することが主流になってきました。しかし、データセンターに同じ手法を適用するのは、きわめて困難です。これは、データセンターが多種多様であり、サプライヤの数が多く、利用できる機器やシステムデータが不足しているため、極めて複雑な製品であることが理由です。

データセンターのLCAを取り巻く状況に対処する手始めとして、データセンターの資源効率向上に取り組んでいる、国際的な非営利コンソーシアムのグリーン・グリッドは、標準的なデータセンターに対応する、環境影響度の主要カテゴリの分類を行いました。グリーン・グリッドでは、過去の調査結果とこの分野で経験を積んだ会員の専門知識を活用した上で、データセンターの環境に対するさまざまな影響を収集し、それを5つの主要カテゴリにまとめ、目的、測定方法、パフォーマンス指標について定義しました。データセンター成熟度モデル(DCMM)で用いられているものと同様、0から5のレベルで表します。この情報を利用することにより、データセンターの所有者と運営者は、重要となる環境への影響を的確に把握した上で評価し、緩和策を講じることができます。

グリーン・グリッドのフォーラムに参加した人たちが、データセンターにおける環境への影響について強い関心を表明していることを受けて、本ペーパーの成果をDCMMの「環境」または「ライフサイクル」セクションに組み込むことを提案します。